『ダークエルフの口づけ (3)』(川人忠明/富士見書房)

読みましたので簡単に、一部の新設定がご都合主義かなあと思わないところはないけど、主人公のアマデオのヒロイックな姿が、話の中心になって来て、自分はこっちの方が読みやすいです。しかしファンドリアはこんな無茶苦茶な内情だったら、よほど群を抜いた国力でもない限り、周辺国がオーファン、ラムリアース、ロマールと考えたら、簡単に滅ぼされそうな気がして鳴らないんですけどね(笑)、こんな危険な国放置しておく理由もないだろうし、いくら外患には一致団結するにしても、いざというときの協調態勢なんか、とても取れそうに見えない。
しかし後書きで秋に四巻が出て、シリーズ完結というのには驚きました。こんなに短期間で四冊も出して完結するなんて、他のSNEの人たちのノベルスや短編集から考えられない(笑)。10年かかったり卵がなかなかかえらなかったり、次で最終回と宣言していた短編集のシリーズも延々と放置されているのが沢山あるし、そういう意味ではこのシリーズがこんな短い間隔で三巻まで出て、年内に完結編が出るなんていうのは、それだけで「ソードワールドのノベルズ作品らしからぬ」と思って感動しました。本当に早く「混沌の大地」の続き出せよ(笑)。

ダークエルフの口づけ 3 (3) (富士見ファンタジア文庫 21-83 ソード・ワールド・ノベル)ダークエルフの口づけ 3 (3) (富士見ファンタジア文庫 21-83 ソード・ワールド・ノベル)
川人忠明

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