ジロ・デ・イタリア2007第15ステージ

最難関ステージを制したリッコがグランツール初勝利 : CTNews

実況解説の白戸さん、栗村監督も最後に語っていましたが、結局は色々あったけどディルーカの強さが際立った、ディルーカのジロ総合優勝が決まったステージになったでしょう。逆にまあステージと山岳ジャージをゲットしたサウニエルはともかく、ランプレは大失敗のステージ、CSCとしても悔いが多く残るステージになってしまいました。
特にシュレック弟、クネゴ、そしてシモーニにしてみたら、完全に策士策に溺れる負け方であり、実力的にも戦術的にもディールカの個の能力に粉砕されてしまった。そして勝者と思われたアスタナですら、ディルーカの素晴らしい強さの前には、勝者に成り得なかったという、凄いステージでした。もう元祖イケメン・ディルーカが一年遅れでグランツールを優勝しそうです。リエージュからジロまで頑張っていることもあって、ピーキングは大変かも知れませんが、バルベルデオスカル・ペレイロヴィノクロフクレーデンらを相手に、ダブル・ツールを目指して欲しいです。
しかしシモーニは、昨日のステージでは「大人気ないシモーニ」という、いつもの芸を見せてくれたと思ったら、次の日には「待機策が裏目に出まくる」という、これまたお馴染みの芸を披露してくれるという、もうシモーニは色んな意味でたまんないです。サウニエルはステージ優勝で、山岳賞ジャージもゲッチュなのに、肝心のシモーニがこれですからねえ。
でもこのステージで総合2位に躍り出たアスタナのマッツォレーニ、山岳ジャージゲットのピエポリ、今日のステージで脱落してしまったけどブルセギンと、今年のジロは長年アシストとして縁の下の力持ちしていた選手が脚光を浴びまくっているのは、暗い話題があまりにも多すぎる、欧州のサイクルロードレースに凄い明るい光を差している事柄だと思います。
どうか今年のジロの活躍選手から、ドーピングで問題になる選手が出ませんようにと、強く強く強く強く願いたいです。しかし今日は面白かった、何人も格好良い人がいて良かった。