若年層代表チーム選手招集問題 : 武藤文雄のサッカー講釈

僕は正直なことを言うと、日本のサッカー界以外の世間との関係性やサッカーを巡る状況というのを考えると、Jリーグよりも日本代表の方が、まだまだ優先されるべき位置にあると思っているんですけど、世代別代表に関しては、完全にJリーグの方を優先しても良い、というか優先するべき状況にあると考えています。
むしろU-20のワールドカップより、もはやJ2の方が上だというのは、例えやっているサッカーの質を見れば事実でなかったとしても、そのぐらいの事を言ってやっても良い状況にはあると思います。もちろん個々の選手の将来を考えれば、国際大会に控えでも参加することは、意義があることだとは思いますが、Jリーグのクラブの足を引っ張ってまでやることではもうなくなっているとは思う、J1のトップクラスのチームで、どうしても控えになってしまう選手は世代別代表で国際経験を積める、J2やJ1のお金のないチームで若くして主力の人を任せられる選手は、世代別代表として国際大会に参加出来ない代わり、毎週のように実践で経験を積めるという、棲み分けじゃないけど選択肢という風に考えて良い時期ではないでしょうか?
あとこの三浦監督のコメントが、コンサにマイナスに働く、藤田選手に辛くなると言うのは、意味がよく分からないです。僕が藤田選手なら、監督に自分がどこまで信頼されて評価されているかと、意義に感じてもマイナスに考えることはないでしょうし、U-20代表で活躍しなくても、いまのオシム監督や反町監督ならコンサドーレで活躍すれば、北京五輪代表やA代表という芽は出てくると思います。