更に続くよ「お笑い評論は成立するか」問題

「お笑い評論」というより、競馬とかの話を引用したり、「マンガ夜話」の話もしたので、評論全般の話になりかけていますが、まだまだ少しだけ続くよ。

表現と評論 : ニュートラルコーナー

ブログ本編も面白い言及が多くあるんですが、にづかさんのコメントに注目させて頂きます。

僕は名のあるクリエーターが「評論家」に怒る様子を見るのがあんまり気分よくないんですわ。なんていうか「言論の自由」を権力で上から押さえつけてるみたいで。
表現と評論 : ニュートラルコーナー - コメント欄より

これは結局、この「お笑い評論は成立するか」論ではなく、競馬メディアの所の話でした、「日本のエンタメにおいて送り手のカーストは高すぎないか?」論の方に繋がるんですが、結局いまマスコミがどんなに反権力や反体制を謳っても、マスコミ自体が第4の権力化してしまい、権力側や体制側と捉えられるようになっているように、日本の場合、クリエイターやスポーツ選手がユーザーから過剰な尊敬を得ていることで、マスコミほどではないし、例えば競馬界とかサッカー界、お笑い界、マンガ界といった狭い世界のことかも知れないけど、少なくともその業界内では、権力、権威になっちゃっている、体制側になってしまっている人が、評論家だけじゃなくて、市井のファンの意見まで自身の権威や権力を使って封じようとするのは、僕は世代的にクリエイターとかお笑い芸人が、反体制、反権力であるべきという思想は信じていない年代ですが、クリエイター、プレイヤーという立場を使って、言論を封じようという姿は、正直“みっともない”という一言の感想しか起きないし、特にお笑い芸人に関しては、自分も尊敬の気持ちがある人種だから、余計にガッカリさせられてしまいますし、そういうの見せられると、「お笑い芸人が権威を傘に言論封殺なんてサイテー」と柄にもなく思ってしまうし、権威を与えてしまう連中にも失望してしまいます。もちろんこのお笑い芸人というのには、ミュージシャンやサッカー選手、競馬の騎手など、あらゆるものが置き換え可能なものと考えています。

お笑い評論問題 at 昨日の風はどんなだっけ? : ripping yard

本文の方は、既に取り上げていますが、コメント欄で追記されている方についてですが。
ただ大衆路線に行ったはずの人たちの方が、現在権威を傘に自分たちをお山の大将とするコミュニティに閉じていく方向に走っていて、芸術路線に行った人の方が、実は開けているという現状と、いま完全にメジャーにいる、さんまさんとか志村さんが後者側にいること、もっというと舞台演芸、テレビ演芸以外の分野におけるギャグやお笑い分野において、メジャー路線の人たちというのは、いまだ後者にいるということは抑えておきたいところであります。結局いまのテレビ芸人勢よりもラーメンズシティボーイズの方が、大衆に開けたことを思想として持っているという矛盾を感じています。

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野中英次

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