「爆笑オンエアバトル」2007年5月4日放送分

爆笑オンエアバトル5月4日放送分感想 : 雑じわる島宇宙

この二人の感想をじっくり読んでから、今回は感想書いたので、少し感想の感想っぽい内容も含まれると思います。

ななめ45° コント「通訳」

この人たちに関しては、結構僕は理由なくこの人達が好きという感情があるので、かなり甘くなっちゃうんですが、この人たちは僕が好きな理由でもあると思うんだけど、ありふれた設定とか、ワンアイディアで強引に押し切るみたいなことをしても、許されるという嫌味のなさがあるなあと思いました。
にづかさんの「鉄道コントと言えばななめ45°」と言われるまで押せというのは僕は賛成だけど、いまのお笑いネタブームをマニアック方面で支えている人たちというのが、そういうのを嫌う人種が多いというのがネックになるんですよね、逆に言うとそういうのを押したいのなら、いま一番良い場は「エンタの神様」ということになってしまうんだよなあ……。

THE GEESE コント「美容師」

面白い、ある意味で今までのTHE GEESEで見たネタの中では、一番笑ったかも知れないんですが、でもTHE GEESEのネタとしてどうなのかって考えたら、今までのネタの方が良いですよね、なんか僕ネタやってる最中に、「これ、誰やったっけ?」とマジで思ったんですよ、東京は特に多いけど、大阪でもbaseや角座に、この手のタイプのコントをこの水準で出来る人は腐るほどいると思う、いや僕は今回のネタのような、よゐこからチョップリンにつながるようなシュールコントは大好きだけど、せっかくこれまで培っていたTHE GEESEらしさというのは抜けてしまったから、この辺は今後オンバトみたいな番組とか、オーディエンス投票系のライブとかでは悩み所かも知れないですけど、僕はせっかく彼らが希望通りにシティーボーイズの事務所に所属出来たと言うこと、つまりメジャーで王道で人気者になることを求められない事務所に入って、自ら「シティーボーイズラーメンズと同じ列車」*1に片道切符で乗り込んだんだから、面白いことをやるという前提は大事だけど、万人に受けることよりも自分たちの色を出すことを徹底した方が良いのではと彼らについては思います。
ただこのネタは凄い面白かったし、最近この手のネタが増えているとは思うので、この人たちが最初から持っていたものを、新たに出してきたというのなら全く問題ないんですけどね、どっちみちこっちのネタも「よゐこチョップリン系」という、そんなにメジャーをかっさらえるタイプじゃないし(笑)。

中山功太 コント「俳句の授業」

とりあえず300キロ台5位通過というのに、満足していないという表情全開だったのは、ステキでしたよ(笑)。
でもTHE GEESEと全く逆の感想になってしまうんですが、明石家さんまヤンタンで結構最近に言ってたと思うんですが、さんまさんにとって吉本は“お笑い界の保守本流”であり、“メジャーで王道なお笑いをやりたい人”が入る事務所だという意識が強くあるなというのは、ラジオとかでの吉本の最近の若手芸人に対する感想とか聞いてると、凄い強く感じていて、「自分のやりたい笑いをしたい」というのなら、そういうことを許してくれる場所でやるべきで、大吉本の芸人というのは、大衆に受ける王道の笑いを届けるべきだという自意識があるんだなあというのは、僕はそういうことを言っていたヤンタンを聞いたときに、結構感動したと同時に明石家さんまの素晴らしさと限界の両方を感じたんですけど、凄いにづかさんの「バッファローファミリー」という記事を読んで、凄いさんまさんのラジオで語っていた内容を思い出していた矢先だったので、なんかね本当に好きなことをやりたいのなら、吉本興業という週刊少年ジャンプのような場所に行かないで、げんしじん事務所大川興業に行ったらいいやんと、どうしても思ってしまうんだよなあ。
とりあえず僕は中山功太は、メジャーをかっさらえる力があると思ってるから、なんかここ一年ぐらい停滞しているとは、凄いもったいないなと思います。
またにづかさんの感想に繋げてしまいますが、大阪の若手お笑いのお客さんは、吉本も松竹も凄い良い言い方をすれば、リテアラシーが高いという言い方になるんだけど、悪い言い方をすれば、芸人さんに優しすぎるというか、甘やかしていると言われても仕方ない環境を作っているのは、否定出来ないかなという気はしています。

CUB&MUSI 漫才「結婚式」

この人たちはまだ高知にいた頃に、大阪でM-1予選を受けていたときは、面白いなと思ったんですが、なんか普通の平凡な漫才になってしまったというか、なんか凄い誰かに似ている漫才ですよね、なんかの予選で見たときは18KINみたいと思ったんですが、今回もいちいち特定のコンビが連想出来るようなネタだったと思います。

キスキスバンバン コント「携帯メール」

なんかあと二回ぐらい叩けば、凄い面白くなりそうというネタでした。ただうるさ型のお笑いファンでも、面白くなかったけどポテンシャルは感じた、という感想を持った人は多いんじゃないでしょうか?

オフエア組 「というか、なすなかにしどうするよ?」

大阪では順調に新人賞レースを一個ずつ取っていってるのに、オンバトでは評価されないのが続く状況、どうするよ(笑)。ネタ選択を見ているとオンバトを意識しすぎているのかな? という気はするんですが、こういうのが続くのなら、吉本の笑い飯、千鳥のように、この番組には出ない。松竹の枠は後輩に譲るというのはアリかなという気もしてくるんですが……。

*1:こういう無粋な補足はしたくないんだけど、シティーボーイズラーメンズが違う事務所なのは知ってますよ。