TRPGリプレイ三大奇書-闇編- : 猫は勘定にいれません

良い特集してくれますねえ(笑)。

『RPGリプレイ ロードス島戦記〈1〉』グループSNE,水野良/角川書店

この本は僕が生まれて初めて買ったTRPG関連の本ですね(笑)、確かに紹介されているような内容の成り立ちの本だし、いま読むと本当に変というか、悪い形で楽屋オチ的な流れになってるというか、とにかくグダグダなんですが、原作小説があるものだし(後になって親子の関係が逆だというのを知ったんですが)、なにしろよく分かっていなかったから、こういうもんなんだと思って読んでたなあ当時は(笑)、権利関係的に難しくなってるとは思いますが、最初のD&Dのリプレイ読んでみたいです。

あるかな? と思ったらやっぱりあった、「復刊ドットコム」での復刊運動、現時点でまだ21票ですか。

『アサシンをやりこめろ!―ソード・ワールドRPGリプレイ集 風雲ミラルゴ編〈1〉』清松みゆき,グループSNE/富士見書房

僕はこのシリーズは個人的に結構好きなので、戦犯扱いは可哀想というか、続編の「アンマント財宝編」の方がリプレイ的には戦犯と思っていたし、どっちかというとソードワールド史の空白期というのは、どの作品が悪いとかではなくて、ソードワールドの主要作家たちが、ソードワールド以外の仕事にかまけて人気の長編ノベルシリーズに間が空きすぎたのが一番の理由だと思っているので(あとブームの際に営業的な大攻勢をかけられるほどの体力が、富士見書房にもグループSNEにも当時なかった、独立しているとはいえ親会社の角川の分裂お家騒動とかもあったし)、現状の戦犯扱いは可哀想ですよねえ、清松先生の悪いところが出まくっているシリーズなのは確かなんですが(それでも後の「アンマント財宝編」のように作品としての失敗にまでは結びついてないし)、あの個性的なイラストが不人気の理由だとしたらそれもまた悲しいんですが、まあこの頃からアニメ絵イラストにしないとライトノベルとか売れなくなった時期ですからねえ、ただこの頃に出た『バブリーズ・リターン』でだけイラストレーターを変更したり、あれだけ力を入れてメディアミックス前提で大がかりにやった『クリスタニア』のプロジェクトが(実際の収支はともかく、印象としては)大ゴケしたり、ちょっと迷走していた時期なのは確かですよね、明らかにグループSNEの頭数、筆が遅い人達も多い中で現実的でないラインを同時進行させすぎてました。

クリスタニアRPG (fukkan .com―ブッキングTRPGシリーズ)

クリスタニアRPG (fukkan .com―ブッキングTRPGシリーズ)

そんな事書いてたらブッキングから『クリスタニア』のルールブックとワールドガイドが復刊ですか、『ソードワールドRPG』サプリメントやサポート本が多数出て、新しいリプレイ二シリーズはかつての「スチャラカ」「バブリーズ」を越える人気で、リウイのアニメシリーズもそこそこ売れてるみたいだし、何とか今度の良い流れは掴み損ないで欲しいです。だから清松みやきはさっさと混沌……(以下略)。