父サラブレッド×母アングロアラブ配合

ムーンリットガールJRAのアラブ競走を止めた後にも管理し続けることについて、森秀行調教師が「サラブレッドはこの先もっとひ弱になっていくから、アラブの丈夫な血で補強しないといけない時期が来るから大事にしないといけない」という内容のことを話していたんですが、全く違う事情でアングロアラブの血がサラ系として入ってきているのを実感しました。
皐月賞の日に福島の8Rに地方からの転厩馬アイファーユウホウという馬が初出走していたのですが、その血統が父エムアイブラン、母スノーファンタジー、母父ボールドマンという血統で、スノーファンタジーとボールドマンの名前の横には、アングロアラブであることを示す“アア”という表記がありました。
母のスノーファンタジーは代表産駒のステイブルラインが道営で重賞5勝、その後福山でも重賞を勝っている優秀な繁殖牝馬ですが、近年はアジュディケーティングマイヨジョンヌエムアイブランサラブレッドと配合して、生まれてきた仔はサラ系として登録されサラブレッドを相手に走っています。
他にも笠松の最強アラブ牝馬スズノキャスターも最初はミスタージョージ、ローゼンホーマ、トライバルセンプーといったアラブの名種牡馬達が種付けされていましたが、最近はワカオライデンエイシンサンディサラ系として産駒を走らせています。
園田でヒカサクィーンと共に一時代を築いたフェイトスターも現4歳産駒はエイシンサンディ産駒、ヒカサクィーンはずっとニホンカイユーノスを種付けされていますが、現2歳世代からはもしかしたらサラブレッドと配合して、産駒が園田に入ることもあるかも知れない。
残念ながら成績的に成功していると言える馬は少なそうですが、アングロアラブの何頭かはサラブレッドに挑戦する機会に、その実力を見せているだけにサラブレッド血量の多くなった彼女たちの産駒がサラブレッド相手に勝ちまくる日が来てほしいです。
まだ繁殖牝馬はこうやって細々とでも残そうという考えがある、牧場や厩舎がいるだけ幸せなんですよね、これが種牡馬になると目も当てられない……、しかしそれでもアラブ生産が少なくなっているにも関わらず、ニホンカイユーノスケイエスヨシゼンの産駒が登録されているのは嬉しいことですが、さすがにサラブレッド牝馬との配合はないですねえ。
あとこんな馬のことを思い出してみました。

フラワーパークの半弟がアングロアラブだったということで、一時期話題になっていた馬ですが、残念ながら目玉となるような競走成績はあげれていなかったようです。