「第10回手塚治虫文化賞」最終選考ノミネート作品決定

悪く言えばベタで無難、しかし良く言えばさすがの選出内容ですが、この中から一つを選ぶなんて出来るの? というか、もう最終選考会の修羅場、困難が目に見えているノミネートの数々です。
しかしこの面子を見せられると、やはり去年の『PLUTO』受賞は早かったと思わずにはいられないです。正直、去年は『のだめ』『NANA』あたりにあげて、『PLUTO』は完結を待つという決断していれば、少しは今回の先行が楽になったのではと思わずに入れないです。『失踪日記』は無難に特別賞かな? 『リアル』『ヒストリエ』『もやしもん』は去年の『PLUTO』同様、ここで受賞はまだ早い。つーか、駒木博士も指摘していることですが、現状「まだ本格的にストーリーが動き出していない」という段階で、『もやしもん』はこの規模の賞にノミネートさせるのも早計だと思う、誰がどの審査員が強烈にプッシュしたかは想像に易いけど(笑)、「手塚治虫文化賞」は青田買いをする賞じゃないんじゃない? とは、去年の選考も含めて思うところです。