「第39回キタイ花ん」

前日に学天即からチケットを買っていたので行ってきました。そりゃ行かなきゃダメでしょうという出演メンバーなんですが、前日ライブだったこともあって、学天即が出てなきゃ、チケット持っていなかったら行ってたかどうかは微妙でしたが、かなり行って良かったです。エースコックが配っているお土産が新商品になってました。
開演前に見に来ていたてっぺんのお二人にご挨拶、あとご挨拶はしませんでしたが、客席に松竹の小森園洋志さんも見に来ていました。開演前にエントリーを見たときは、最近の好調などを考えると、さかなDVDと銀シャリの対決かなとか呑気に思っていました。

MC:帽子屋お松

まあbaseでも功太さんのMC見ると思いますが、ピンの人のMCは大変だなと、特にお松さんの場合はキャラの人だから余計に大変でした。今回もナルシストの歌舞伎役者キャラで登場、何かはやっさんが中山功太みたいな事を言ってる風でした。

ミルクボーイ コント「仁義のUFOキャッチャー」

ヤクザキャラだけで押していくのはアリだと思うんですが、「仁義ですから」という決め台詞を全てのネタで使っていくのは止めた方が良いと思う。トーナメントでは一回戦で大脇里村ゼミナールを破る大金星でしたが、このままではかなり底浅な印象を残してしまいそうです。1-

バーン コント「野球の審判」

三人の審判のうち二人が不真面目に審判をしていて、一人がそれにツッコミながらも巻き込まれていくという、ニブンノゴ!的な展開に終始、ラストに場面が変わって全員がキヨマーに討たれる展開で、このトリオらしさを出したけど、このトリオはM-1で見てからその後も沢山見ているけど、M-1で見たドラクエのネタ以上のモノはまだ見たことないなあ、あのネタは何故か一回戦敗退したけど大好きでした。1

帽子屋お松 コント「アントニオ猪木のサクセスストーリー」

猪木がどうやってあのキャラ、あの掛け声、あのファッションになったかというコント、展開はよめたけど、最後のタオルが赤くなる下りは笑ってしまいましたが、お松さんにしては完成度はかなり低めだったと思います。2-

学天即 漫才「9までしか数えられない」

前日のJoy-Liveと同じネタでしたが、その時に気になった「9までしか数えられない」という設定が、後半に全く使われないという点が見事に改良されていました。まあ僕も含めてそれを彼らに指摘した人がいたからというのもあるんでしょうが、でも改良するべき点を指摘されて、たった一日でそれを改善してくるのは物凄いことですよ、まして彼らは24時間漫才に集中する環境にもなければ、そうするべき立場にもない訳ですから、改めて天才というのはいるんだなあと感動させられました。彼らには何度も感動させて貰っていますが、今回の感動は一番大きかったです。ただ凄い分かりやすくて面白いネタになっていたけど、少しベタ過ぎて学天即らしさという点でどうなのかと思う所もありましたが、しかしM-1でやった時同様に、脚本の完成度の高さは今回の中で一番でした、凄い。あとボケの四條君の声が小さいという欠点が、音響がきちんとしている舞台だと出ないのも良かった。3+

ツジカオルコ コント「母親・学芸会の息子の配役に文句」

演技や設定は相変わらず良いんですが、笑いどころが少なかった。ちょっと設定やキャラクター作りの段階で終わってしまった感じが残念でした。1+

銀シャリ 漫才「他人と一週間が違う人」

前に見たときも思ったんですが、その違い方じゃあ、月曜日が火曜日になることはないと思うんですが(笑)、ただ以前に「笑いのシンポジウム」で見たときよりも面白くなっていて、もしかしたらここが優勝するかと思いました。ボケの人の口調はなんなんだろう、あの語尾はかなり耳に残ります。ツッコミの人がかなり巧いので、ボケの人は個性を出して勝負するのは間違っていないかも。4

バイク川崎バイク コント「妖怪ひょうすべ」

まあいわゆる“スベリ芸”なんですが、なんか凄い素敵な時間でした。もう笑えるとか面白いとかではなく、これが演じられている間、とにかく素敵な空間が出来て、時間が流れました。R-1ではこれ一回戦敗退だったようですが、これね難しいのは多分点数を付けたら、そんなに高い点数は付けられない芸なんですよ、でもどっちが勝ちというか、勝たせたいという気持ちになるのは、間違いなくどんなにレベルの高い芸と比較してもこっちなんですよねえ、10点満点のアンケートで1点とか2点とか付けても、○付ける投票は6点とか7点付けたのを差し置いて○したくなるというそういう不思議な芸だと思います。「キタイ花ん」が上位三組にだけ○をしてくださいではなく、いくつでも○してOKだったら絶対に上位に行きますよ。もはや点数は意味のないネタなのですが一応、完全に“癒し”ですね。3-

水族館 ショートコント「友達」

よねつ卓さんと元夜盗賊団の成瀬さんの期間限定ユニットコンビ。「かくれんぼ→ブリッジ→だるまさんが転んだ→ブリッジ→別れ」という順、とにかく自由に、ユニットコンビらしいやりたい放題の馬鹿コントでした。2+

自宅出産 コント「落とし物泥棒」

落とし物を着服した人と取り戻す人、いつ三人目が出てきてどんでん返し的なオチなるのかと思っていたら、そのまま終わってしまいました。どうも坊主の水城さんが抜けて二人になっていた模様、二人になった新コンビ名も別にあるようですが、とりあえず今回はこの名前でエントリーもされていたので、二人での最初のでもあり、自宅出産として最後の舞台として記録したいです。1+

さかなDVD 漫才「高熱の時に見た夢」

高熱を出して三途の川の向こう側から死んでる有名人に呼びかけられる夢を見たというネタ、僕はこの日のエントリーしている面子を見て、最近の好調とか、このネタを持って繰るというのを考えると、ここが今日の優勝だと開演前は思っていました。しかしなんか普通に調子悪かったですねえ、後半噛んだことを問題視する声もありますが、それ以前に前半からリズムが悪かった、後半の噛みまくりはそのリズムの悪さが生んだと考えると必然的な結果だったと思います。上り調子にいる感じだっただけに残念です。それとは全く別に花岡さんバイク一門のメンバーについて、この前の「コメスタ」の後で教えてくれてありがとうございました(笑)。4-

クロスバー直撃 コント「元・空き巣にインタビュー」

ここに限らないのですが、ちょっとこの日は設定やキャラに固執というか、それだけで終わっていたり、それに振り回されているネタが多かった。その代表例がここでした、ここは先月もそんな感じのネタでしたが、設定の段階で魅力的なことが多いコンビですが、ちょっとそれに縛られすぎかな? 1-

Dr.ハインリッヒ 漫才「怖い話」

2004年の年末の「楽屋ニュース」でやったネタの改良版、その時のネタを録画していたので見直してみたのですが、やっぱり一年以上も経つと改良されている点が素晴らしいですね、なんか同じ番組に出ていたはだか電球の「平安時代の鬼ごっこ」がどう改良されているか、復活したら見てみたい気になりました。Dr.ハインリッヒは来月からビーコードメンバーに復帰、baseでの活躍も楽しみにしたいです。3

ジャンみやがわ コント「出演者紹介」

出演者が全部たけしさんで一人ずつ出演者紹介をして、最後にそれを繋げたら一つの物語になってましたというネタ、最後の繋げるところのクオリティが落ちるのと、唯一の中村獅童が一番受けるというのはどうなんだろうと思ったり、川崎さんとは逆で高得点が投票に結びつかないタイプの芸ですね。3+

大脇里村ゼミナール コント「恋愛シミュレーションゲーム

里村さんの自作ゲーム「ドキドキメモリアル」をドリキャスでプレイする大脇さん、最近のネタにコスプレを取り入れるというのは、もうこだわりなんでしょうね、賛否両論は強くあると思いますが、ようやっとこの分野について掴んだなと感じさせられるネタでした。大脇里村銀シャリにまずなんの迷いもなく○をして、最後の一つで悩んだのですが、そのぐらい今回ここは抜けていましたね、悩みの時期に入っているかなと思っていただけに嬉しかったです。ただ多分わざとなんでしょうが、あの適当な感じで終わるオチだけは何とかならないかなあ、あそこでガツンと落とすことが出来れば、全体のクオリティも相当高くなると思います。4+

裏ブラウン 漫才「小学校の卒業アルバム」

相方がもっと怒れとヒートする感じ、単調でした。1-

大木三郎 コント「アホやねん」

頭にバラを刺して「僕はアホやねん」というブリッジでアホな子の漫談、大木さんってこんなんだったっけ? アホな人でネタをするというのは、もっと飛んでいかないと、やってる人も多いしかなりしんどそう。0寄りの1-

スゴイオモシロイヨ 漫才「占いの館→ダルマさんが転んだ」

贅沢な欲求かも知れませんが、四分ぐらいなら一つの設定でお話を引っ張ってほしいんですよねえ、どうしてもこういう二つのネタを合わせるような感じだと、このランクの芸人さんの力だとどうしても印象が薄まってしまう。しかし真ん中のツッコミの人がいなかったコンビ時代のオモシロイヨに興味がわいてくるよ、ホンマにグダグダだったんだろうなあ……。3-

幕末てんぐ 漫才「ペットに織田信長を飼いたい」

僕いまbaseやキタイ花ん組の人達で四組ぐらいがごっちゃになって区別出来ていないんですが、そのうちの一組なんですよねえ、2005年から2006年現在における大阪の若手の一つのステレオタイプに填っているように思えます。1-

王(きんぐ) 漫才「ドラえもん

昨日はありがとうございました。四人の役回りがきちんとしているというか、余ってる人がいないというのは凄いなあと改めて感心しました。順番にボケていくという三人以上漫才にありがちな欠点がないのは凄い、あとは三人同時にボケることの意味性とか合致性が強くなれば、もっと強くなりそうです。3+

投票と結果など

とりあえず大脇里村ゼミナール銀シャリは迷いなく投票、最後は学天即とDr.ハインリッヒで悩んでいたのですが、一緒に見ていた友人が同じ悩みの上で、Dr.ハインリッヒに投票していたので、僕は学天即に投票しました。
銀シャリDr.ハインリッヒ、学天即とさかなDVD、王の差は近い間隔で見た同じネタで、大きく印象が変わっていたのとそんなに変わっていなかった差が大きかったですね、いくつでも○を付けれるタイプの投票だったらバイク川崎バイクさんにも投票したかったなあ。
あと気になったのは今日の出演者の中で、低得点にした人たちの多くが、設定やキャラに固執したり、それに頼り切りのネタが多かった気もします。似たような設定やキャラの被り方も多かった気がして、まあ同時代や同世代の人たちがやっているんだから、題材が似てしまうのは仕方ないんでしょうが、この段階まで選抜されている存在なんだから、その辺のオリジナリティを出していくことも考えて欲しいですね。