「R-1ぐらんぷり2006・1回戦大阪4日目」in NGKスタジオ

もう一回戦はもう見に行くまいと思っていたのですが、亀が爆発すの二人が出るということで、これは見に行かないと仕方ないということで行ってきました。あーもうしんどかった……、とりあえずレポ書いてると明日の尼崎を朝一から見るのに影響するので書きませんが、とりあえず僕は吉本新喜劇が大嫌いになって帰ってきました(笑)。
サバンナ高橋……いや犬井ヒロシケンコバの「人のプーさん」が見れたのは最高でした。あと結構いろんな人と喋ることが出来たし、いがわゆり蚊さんと加藤誉子さんの実物を近くで見れてお二人ともテレビよりお美しかったり、新喜劇勢の与えてくれたダメージと差し引きすると、まあプラスかなと思える日だったのは確かです。しかし亀爆の合田君よ、気持ち分かっただろう?(笑)
とりあえず一回戦の総括は後日の日付の日記に改めて書いて、気になったところだけ書き出していきます。僕はBブロックの頭からの観戦でしたが、Aブロックは新喜劇勢でこの日唯一といって良いぐらい面白かったぢゃいこさんや、R-1ではお馴染みのホルスタイン河口、さすがにR-1一回戦レベルで存在感を発揮した月亭八光、残念ながら合格しなかったけど、元街の帽子屋さんの川崎さんも出場して、かなりレベルの高いブロックだったようです。

サバンナ高橋(吉本興業 大阪) コント「犬井ヒロシ」 合格

ネタの内容は「加護ちゃんとハンバーグが大好き」から始まって、「グッバイマザー」までという、犬井ヒロシの一番最初の基本的なネタでした。元々犬井ヒロシはサバンナではなく、高橋のピン芸みたいなモンと言われてましたし、「よしもとサンサンTV」ではそういう使われ方ですが、こうやってピン芸として見てみると、ツッコミいないとここまでしまらないのかというのが正直な感想でした。

森本ナイス(アマチュア) コント「コウノトリに落とされた赤ん坊」

亀が爆発すの小さい方の子、なんか一人四役ぐらいのネタで、台本は大きい方の子が書いているようなのですが、確かに演技力がある人なんですが、ちょっと難しいことをさせすぎだなあと思っていたら、この日の終わりかけぐらいに亀が爆発すのことを可愛がってくれているある芸人さんが、本を書いてる合田君に「どうせまた難しいことさせたんやろ」と見てもいないのに見破っていたのは凄いなあと思いました。

イカリシンジ(アマチュア) コント「宇宙のエネルギーを授ける」

客席に手かざしをして、唸っているだけというネタでした。シュールと言えばシュールですが、こういうネタは自分や仲間内のライブでしか通用しないし、お客さんがウェルカムな状態でだけ許されるものだなあと思いました。

R太郎(アマチュア) コント「キャベツが相方」

相方が物言わぬものというのは、食傷気味。

佐藤太一郎(吉本興業 大阪(新喜劇)) コント「トイレを我慢」 合格

牧戸・上原の上原君のトイレ我慢縁起の方が巧かったし、ネタとしても活きていたように思いました。

西科仁(吉本興業 大阪(新喜劇)) 漫談「西科仁です」 合格

ツカミはブラックジョーク、タイトルの台詞をブリッジにショートでつないでました。

平山昌雄(吉本興業 大阪(新喜劇)) コント「忍者」 合格

M-1の伊賀・平山の時も思いましたが、なぜ殺陣やアクロバットをもっとネタの序盤から使わないんでしょうか。それしか売りがないのと同じようなモンなのに、それを出し惜しみするのは訳が分からないです。総括でゆっくり書きますが、これ以降も吉本新喜劇勢は、この日は本当に酷くて、プロなのにつまらないものを延々と沢山見せられて、本気で腹が立っているので、ちょっと遠慮無しに書かせて頂きます。

国沢一誠(松竹芸能) コント「転校の挨拶」 合格

ヒカリゴケの人、テープのナレーションを使ったネタでしたが、テープに物凄いノイズが乗っていて、松竹は録音できる環境貸してやれよと思いました。

扇旋二麗(アマチュア) 合格

合格している人ですが、全く覚えてないです。メモも取らなかった。

白石竜也(アマチュア) コント「ロボット牛丼屋で働く」

テープの声にアテ振りするネタというのは、合格するにはよっぽどのレベルのものが必要でしょうが、ほぼカンペ読みながらやられるよりはよっぽど良いと思いました。タイムオーバーの心配ないしね(笑)。

岡山祐児(松竹芸能) コント「電話相談室」 合格

オーケイの岡山さん、さすが松竹爆笑王第1回チャンピオンという貫禄の内容でした。流し気味、六分ぐらいの仕上がりでしっかり爆笑取っていました。M-1では到達できなかった準決勝の舞台に立つ可能性は濃厚でしょう。ネタは松竹爆笑王になった時の電話相談ネタでした。

ケンドーコバヤシ(吉本興業 大阪) コント「人のプーさん」 合格

松竹爆笑王に続いてケンコバ登場、もうこの日のクライマックスがこんな序盤に来て良いのでしょうかという時間でした。しかし女の子はこういう下ネタは好きだよねえ。昔にbaseでやってた頃はほぼ同じ構成でしたが、この先どういうネタを持ってくるんでしょうか、それが楽しみです。

村本大輔(アマチュア) コント「R-1おっかけの女」

自殺しようかと思いましたが、R-1のおかげで立ち直りましたとか、期待していただけに残念な出来でした。

ぷわプキ(アマチュア) 漫談「修学旅行」

女子高生、下手なだいだひかるという感じで修学旅行の話をしていました。思い出しながらやってる感がほほえましかったです。

プリンセスさとし(吉本興業 大阪) コント「アイドルコンサート」

安定して笑いを取っていたので、合格しなかったのはかなり意外でした。

南川聡史(松竹芸能) 漫談「有坂来瞳病」

ピーマンズスタンダードの人。ちょっと分かりにくかったかな?

福本フリーダム(アマチュア) コント「ラジカセと疑似恋愛」

登場時にラジカセを落としてしまい電池を散乱させて、MCの人が拾ってあげて時計を止める(笑)、ただラジカセを台の上に乗せてきたから落としたんですが、机もあるんだから台に乗せてくる必要性がなかった(笑)。ネタはラジカセのことを“ラジ子”と呼んだり“ラジオ子”と呼んだりするよな、設定上の不徹底から来る混乱が目立ちました。

顔面 コント「電話で相談に乗る」 合格

また舞台上で電話するネタでした。電話の相手があさりどという最初のネタの流れを持続出来たら、もっと良くなるように思います。正直、あさりどのパート以外はもう一つでした。

豚小丸丼山(アマチュア) コント「アイドルになる練習」

皇室パロディなんかする芸人を上げる勇気が審査員にあると思うな(苦笑)。

タフ計画(アマチュア) コント「日本語学校に行く外国人」

男のダメな芸人がダメなところは、受けないと心が折れて素になる瞬間があるところですが、女のダメな芸人のダメなところは、ダメなことをダメなまま演りきってしまうことでしょうね、そこそこ技術もあって女芸人の悪いパターンが濃縮していました。ネタは弱々しいコンマニセンチ

森田展義(吉本興業 大阪(新喜劇)) 漫談「紙芝居」

落語のセット準備から、座りで紙芝居ネタでしたが、このネタを座ってやる意味が分からなくセットチェンジの時間が無駄だった上に、座ったせいで客席からは紙芝居のスケッチブックが見にくかったです。座りの意味が全く分からない、もう本当に色々無駄でした。

大島和久(吉本興業 大阪(新喜劇)) 漫談「ウザイ学校の先生を紹介」

このあたりで新喜劇勢のダメっぷりに心の底から打ちひしがれていました。正直、M-1にもR-1にも新喜劇勢は小藪さん以外は出ないでほしいです。パントマイムとかはその技術がある人ほど、ネタのつまらなさが過剰に際立ちます。
マチュアの下手な人がつまんないことを出ていない声でたどたどしく一生懸命やっているのはまだ見れるけど、つまんないことを自信満々にしっかりした演技でやられるのはむかつくだけ、ウザイだけだということを改めてこの日の新喜劇勢には思い知らされました。

ゴメス河田(NSC) 漫談「マニアック野球モノマネ」 合格

ちょっと中途半端かなと思いましたが、合格しました。

マック梶原(アマチュア) コント「サザエさんのサッカー実況」 合格

KBS京都の競馬中継、サッカー中継担当の梶原誠アナウンサー、この人は実況もそうなんですが、ちょっとクドイんですよね、それがこういうお笑いでも良い方向にいってないように思いました。アナウンサーなのに実況ネタで噛みすぎていたし、話題性もないKBS京都のアナウンサーを合格させたのは少しビックリでした。

合田文子(アマチュア) コント「やそすけの部屋」

亀が爆発すの大きい方の子、にんにくやキュウリが吊してある部屋、物の怪が来るとか来ないとか、正直申し訳ないけど、あんまり思い出せない、ごめん(笑)。

栗栖史博(フリー) コント「性感帯」

セクシー衣装の女装で登場、顔はマラドーナ田中、雰囲気ははやっさんという出で立ちでした。マネキンを使って女性の性感帯を教えるというネタで、ちょっと下ネタがいきすぎていて、審査員が明らかに不快感を示していました。元村本・栗栖の二人には期待していたんですが、残念な結果に終わってしまいました。

ガリガリガリクソン(アマチュア) 漫談「パソコンやインターネットの単語に例える」 合格

Winnyとか圧縮ファイルの中に入ってるウィルスみたいなフレーズが審査員のツボにはまりまくり、審査員というのはこういう自分たちの全く分からないものを出してこられると逆に弱いというのがよく分かりますね、マリオとかドラクエとか中途半端に知らないものになると、過剰に拒否反応しめすのにね、 まあでも面白かったです。

オールバックお兄さん(アマチュア) コント「オールバックコンサート」

さかなDVDの人、最後にネタの本編とは全く関係ない一発ネタでご機嫌を伺って変えるというのは、お客さん的にはありがたいけど、審査員としては普通に評価が下がる心証の悪い行為ですよね、実際そうなんですが、本編がダメだったから最後に何か一発して巻き返そうとするのは、お客さん的には有り難いけど、自分で本編がダメだったと認めているようなものですからね。

浜田小四(松竹芸能) コント「ハマショーの英会話教室

ハマショーになりきりで英会話教室の先生、演じるはせんたくばさみの能勢さんでしたが、松竹応援団がクスリともしないような出来でした。能勢さんが受付しているときに、たまたま受付の近くにいたのですが、能勢さんがこの日に登録されていたこの名前が分かってなかったりと、出さされた感が強かったのかなとも思いました。

代走みつくに(松竹芸能) 漫談「なんのこっちゃー」 合格

これぞまさに松竹の集大成とも言うべき、ベタな上にシュールな世界、素晴らしいとしか言いようがないです。baseの常連みたいな女の子の客はキョトンとしてましたし、おそらくまたオンバトに出ても惨敗するんでしょうが、この世界観突き通して貰いたいです。面白かったなあ。まるむし商店の磯部さんもNGKの合間に代走みつくにをわざわざ見に来ていたらしいです。

丸尾ユウキャン(アマチュア) 合格

結構面白かったはずなんですが、面白かったということしか覚えてない(笑)。

虎谷新之助(フリー) 漫談「不法就労の中国人」 合格

横の人と喋るためにこの人のネタが始まったときは、僕は下を向いてたんですよ、そしたら普通の喋りをしているだけなのに会場で大爆笑が起きていて、いったい何が起きているんだろうと顔を上げたら、外人さんが思いっきり流暢な関西弁で喋っていて、それだけで反則なのに、その人は白人だったんですがネタが、日本語が片言の中国人を演じるという、もう本当に幾重にも倒錯したネタで参りました。この出来なら準決勝には普通に行くでしょうね、フリーとなっていますが、どういう方なんでしょうか? もしかしたら外人俳優とかやってる方のようにも思えたのですが……。

福田雄二(アマチュア) 漫談「ちょうちょの唄、他」 合格

去年末の「楽屋ニュース」に出ていた昆虫オタクの人。昆虫好きの知識を活かしたトリビアネタで爆笑を取っていました。

福田転球(吉本興業 大阪) コント「外人シェフ店長」 合格

合格したようですが、僕は三分って長いなと思いました。

吉田寛(松竹芸能) コント「実写版ドラえもんスネ夫役へのインタビュー」 合格

こちらもピーマンズスタンダードの人、スネ夫役は浅野忠信

清水キョウイチ郎(吉本興業 大阪) 合格

ビックリするぐらい、若い頃のぴのっきおを思い起こさせるようなネタでした。

よね皮ホホ骨(吉本興業 大阪) 漫談「?」

先日の予選では間寛平師匠のお弟子さんが出ていましたが、今度は村上ショージさんのお弟子さんの登場です。ショージさんの世界観を受け継いだワールドを展開していました。

札幌マイスター(松竹芸能) 漫談「新体操漫談」

松竹のCステ芸人、こういう人が出てくるのは松竹の奥深さだなあと感慨深かったです。「出町柳に積もる白い雪をイメージした白タイツ」は爆笑しました。

狩場愛子(吉本興業 大阪(新喜劇)) 合格

仙堂花歩(吉本興業 大阪(新喜劇))

前田真希(吉本興業 大阪(新喜劇))

以上、新喜劇の金の卵オーディションの人たちですが、このあたりではっきりと二、三人の例外を除いて、今回出ている新喜劇勢がほぼ全員同じ人にネタ書いて貰っているのが丸わかりで、ネタの傾向が全く同じのが続いてることがモロバレでした。つまらないことを技術的に裏付けある人達が、淡々とやりきってしまうというのが、単にグダグダでボロボロでつまんないよりも辛いというのが分かっただけでも有り難いと言いたいところですが、ここまで沢山見せられると、ホンマに文句しか出てこないです。

みょーちゃん(松竹芸能) 漫談「坂本龍馬」 合格

なんでも坂本龍馬に感謝するというネタ、事前に期待できないと聞かされていたのですが面白かったです。

いけっち(アマチュア) 大道芸

残念ながら合格しませんでしたが、良いアクセントになってくれました。巧かったなあ。

魔界岩棲(アマチュア) 漫談「エレキギター漫談」

KISSのメイク、KISSのTシャツなのに、演奏している曲がKISSじゃないというのはどうなんでしょうか(笑)。

モロトゆーき(フリー) コント「オカン」 合格

普通に爆笑させられました。

現実頭皮(吉本興業 大阪) 漫談「トイレットペーパー漫談」 合格

四次元ナイフのハゲの方こと山本大介さんのピン芸、四次元ナイフM-1準決勝で大爆笑を取ったり、漫才アワード予選で次点で終わったりと爆発した時の凄さは自明ですが、この日も凄かったなあ、実力を見せつけました。この日の笑いの沸点の高さはケンコバさんと争う出来でした。一緒に見ていた芸人さん達も高度なネタ運びに感動していました。

松下笑一(吉本興業 大阪(新喜劇)) 合格

風船の人ですが、今回はボイスパーカッションだけでした。
ということで、全体的に名前が通っている人が安定していたのと、とにかく吉本新喜劇の劇団員がウザかったの、新喜劇の人のネタを書いている人のレベルを疑う一日でした。ホンマにこの日一日だけで、吉本新喜劇を嫌いになるに充分の日でした。ホンマこれに懲りて、M-1やR-1の一回戦を劇団員の度胸試しか何かに使うのは止めて欲しい、せめて無理でも自分たちでネタ作らせて玉砕してくれた方が、よっぽどマシですよ。