プレーオフ制度は公平性に反するか?

昨日のエントリーへのトラバより、最初の方でプレイオフ制度の反対意見の人が紹介されていますが、プレイオフそのものに反対ではなく、現行のプレイオフ制度への反対という立場の人はちょっと脇に置きますが、プレイオフの導入そのものに反対、プレイオフ自体を絶対に認めないという意見の人は、なんかあまりにも「わがままの理想論で現実を見ずに現状維持だけを求めている」という気がして仕方ないんですよね、これは去年の球界再編問題の時も思ったのですが。
いや僕は基本的にファンは「ワガママで理想論だけを掲げる」で僕は良いと思っているし、それは違うジャンルのことを語るときには、僕も普通にやっています。
ただパ・リーグがプレイオフを導入した経緯、現状の野球界の状況を考えると、そんなこと言ってる場合じゃねえだろと思うんですよね、目の前にいる死にかけの象をどうやって延命させるかみたいな話し合いをしているときに理想論だけで現状維持求めるのは、空気読んでないと言われても仕方ないと思う。
結局、プレイオフそのものに反対している人って、「リーグ戦で2位のチームが日本シリーズに出るのは真のチャンピオンシップじゃない」とか色々と言ってるけど、結局反対派の人って「とにかく今までのプロ野球のカタチが変わらないでほしい」という消極的な現状維持論者が多いように思います。去年の球界再編問題の時に、「何も変わらないで今まで通りは無理なんですか?」と言って、1リーグ派、2リーグ派の両方からやりこめられた伊集院光とか、「パ・リーグの改革にセ・リーグが付き合わされるのは正直鬱陶しい」と明言するようになっているますだおかだの増田とか*1、まあ一番デカイのは水島御大なんですが、この辺の『野球界何も変わらないのが良いことだ派』をまず黙らせることから始めないと、古田がどんなに頑張っても、球団がどんなに経営努力をしても無理があるのかなという気はしています。結局Jリーグブームの時の野球人気の低下の際になんの改革もせずに長嶋人気だけで押し切って現状維持を続けてしまったツケと利子を10年経って徹底的に支払わさせられているということなんでしょうね。
やっぱり「プレイオフ」そのものに反対するのなら、パ・リーグの経営問題や世間やマスコミの目をパ・リーグに向ける方法の代案をきちんと示さないとダメですよね、あくまでも「このままじゃあパ・リーグは潰れます」という経営問題が先にありきの改革だということを忘れちゃいかんです。
このプレイオフ関係の話で心配なのは、一部とはいえセ・リーグ球団のファンが「日本シリーズポストシーズンの1位のチームが来ないのなら、自分たちにとってパ・リーグは必要ない」「パ・リーグの経営問題から始まったプレイオフ交流戦に、なんでセ・リーグが振り回されなきゃいけない」みたいなことを遠回しに言ってる人が少なからずいることですよね、去年12球団のファンは共闘したけど、今度何かあったときにそれが出来るのかというのは、かなり現実的に心配です。やっぱり一回潰して作り直すぐらいの覚悟でないと、プロ野球改革って無理かもなあ、その時には最適な人材がサッカー界に川淵三郎という人がいるので、是非使ってやってほしいです。いや別に追い出したいとか言う意味ではなく、マジで絶対に使える人材だと思うよ。こちらとしては完全移籍で結構ですので、代償は時期はいつでも良いので、古田敦也を2年ぐらいレンタル移籍でください。長谷川か小宮山あたり付けてくれると尚ありがたいです(笑)。
(猫は勘定にいれません)

*1:増田さんはプレイオフだけでなく、交流戦にも大反対。