ものにならないネット配信

僕も既存の動画のネット配信サービスとかは、全然ダメだと思っています。大石さんの指摘している使い勝手の悪さもそうですが、ただこの手のサービスにはユーザビリティという問題だけでなく、動画のダウンロード販売に関しての松本人志と日テレ土屋プロデューサーの対談ダメ過ぎる意見と断じさせて貰ったことにも共通するのですが、テラヤマアニさん座万さんの言うように、ユーザーの所有欲を満たせていないことも大きいように思います。
こういうストリーミングやダウンロード販売で動画を見たいなんていうコアユーザーは、本やレコードのコレクターと同じで、自分が生涯かけても見る事なんて出来ない量の動画所有してライブラリにすることが、その動画を楽しむことよりも優先してしまっているような人たちと考えて間違いないですよ、現実にそういう人は他ジャンルで存在する以上、それは別に不思議なことでも何でもない。
ということで、僕はいまの売る側の都合しか考慮されていない、商用動画配信コンテンツはみんなダメダメなものばかりだと考えています。この方法でしか現在権利関係クリアできないかもしれまんが、それでも売る側の都合ばかりが優先されたサービスが過去に勝ったことがあったでしょうか? ましてこのジャンルはほぼゼロから既存の簡便なサービスと戦わないといけないんですから、それにどんなにストリーミングを強化したり、時限ファイルにしたりしても、抜ける奴は抜くんだし意味がないというか、敷居の高さからユーザー数を限定しているだけにならないのかな?
ということで、僕もこのままではストリーミングもダウンロードもテレビには取って代われないに一票です、残念ですが。
こういうニュースが出た日に、ソフトバンク「TV Bank」というストリーミングサイトのベータ版を発表というのもアレな話なんですが、やっぱり微妙と言わざるを得ないでしょう。こういうサービスを始める人はまず徹底したユーザー視点を持つべきで、そこから現実に妥協していく分には仕方ないでしょうが、最初から売る側の正義ありきが見え見えすぎて、話にならないように思えます。
サービス立ち上げた方の最初の思想にはそういうものがあったとしても、そういうものが影も形もないぐらいに、映像コンテンツの権利持っている人たちに骨抜きにされるんだったら、この分野に対する印象が悪くなることを防ぐために、様子見てみるのも一つの勇気かもしれないぐらいに思えている最近です。この分野に関しては元々凄いネガティヴでしたが、松本×土屋対談は現場の意識の低さが改めて分かって、自分の悲観論をより一層深刻なものにしました。
大石英司の代替空港)(文中記事情報元:DQN日記(++)