「夢で逢えたら」と「シャンプー劇場」と松本人志のネット配信

シャンプー劇場」を見て、いまの30歳前後の芸人さんが「夢で逢えたら」を引きずっているということは書きましたが、それ以外にも色々と他の人の話題を呼んで考えることが多かったです。
まず『今の松っちゃんが、売り物になるだけのコントを本当に量産できるのか』(悪態日記)という件については、松本人志にその力があるかないかという以前の問題として、僕はもう「スタジオコント」というジャンルそのものが、もう時代遅れというか過去の遺物になっている気がして仕方ないんです。少なくとも「スタジオコント」というのは、ジャニーズやハロプロのアイドルの余芸としてしかもうお客さんの需要を満たせない時代遅れなものになっているのではという気が、最近切実にしています。
とんねるずが早々にこのジャンルから撤退したときに、僕たちはみんな逃げたと避難しましたが、現在、ウンナンダウンタウンはもちろん、そのジャンルの王者だったコント55号ドリフターズ、ひょうきん世代の芸人さんも踏み込まなくなったのは、決して予算とかスタッフとか編成はもちろん、本人達の才能の枯渇といったことだけの都合ではないように思えてならないです。
実は「スタジオコント」というのは、90年代末から昨今にかけての、いわゆる「ネタ見せ番組ブーム」と90年代中盤の「ロケバラエティ」の隆盛の際に、既に時代遅れの過去の遺物になってしまっているのではないかと、少なくとも僕はこの前の「シャンプー劇場」を見て、その前後にあったお笑いイベントやお笑い番組と見比べて痛切に感じました。
そして「シャンプー劇場」が本放送だった頃の4年前が関西ではお笑いブームの頂点だった(ぎょぐん探知機)という件に関しては、単純にいまの全国的なお笑いブームに、大阪が、というより大阪吉本と松竹が乗れていないだけということのように思えてならないです。
いまbaseの上位五組と、人力舎の上位五組が大阪でイベントやったらどっちがお客さん集められるだろうと考えると、base勢はホームだけどいつでも見れるしということで差し引いても、結構良い勝負何じゃないかなあと思うんですが。やっぱりいまのお笑いブーム、乗り遅れているのは在阪放送局と大阪吉本と松竹だけだと思います。