オール阪神・巨人は凄かったし、今も凄い

自分の初「オールザッツ漫才」である1991年のオールザッツ漫才を見せて貰った、自分も7,8年ぐらいはビデオ保存していたけど、何かの時に消してしまって非常に悔やんでいるのですが、この年のオールザッツが一番面白かったと、その後オールザッツを見続けた僕は思い続けていましたが、それが美化された記憶でないことが確認出来て嬉しかった、いや凄かった。
まず最初に10年目前後のそろそろ中堅と言われ出す若手が持ち時間4分強の漫才ですが、トップバッターのトミーズから始まって、130R、ハイヒール、けんた・ゆうた圭・修、非常階段、どんきほ〜てまるむし商店などなど最後のピンクダックまで20組近くがネタをやって、その後さらに2分から3分の持ち時間でベイブルースを皮切りに、ティーアップ雨上がり決死隊ナインティナインなどが若手枠でネタをして、最後NSC卒業したばかりと言っても良いような若手が1分ネタを繰り広げ、その途中に出てくるリットン調査団というたまらない展開、そして最後がこの番組初期の司会だったオール阪神・巨人による30分漫才でフィナーレという伝説的な漫才番組。
この30分漫才が物凄い!! 当時、巨人さんが40歳、阪神さんが34歳、コンビ歴16年と漫才師として一番脂がのってる頃の漫才は、今見るととんでもないことになっていますよ、関西ローカルネタ、時事ネタ、今となっては辛い楽曲をお題にした楽曲ネタ、オールザッツという番組の特性を加味した楽屋ネタが多いのにも関わらず、今見ても大爆笑の漫才は凄いし、正直コンビ歴16年、阪神さんが34歳というのは、現代なら若手扱いしてほしいと芸人側がアピールするような年代でありながら、もうこの当時既に大師匠の風格を持っていたというのを改めて再確認しました。もう凄いわ。
いま現在、中田カウス・ボタンともども漫才界の大重鎮として君臨しながら、まだなお現役でいまも第一線に輝いている力を見せつけられた感じ、当時見ても面白かったけど、いま見るとなお感慨深い一席でした。やっぱり若手はまだまだ阪神・巨人、カウス・ボタンから多くのものを得ることが出来ます。もちろんあえて逆らうということも含めてね。いやでもコンビ歴16年、30ダイであの風格の漫才をしていたんだというのは、こうしていま突きつけられると結構ショック、いまの30代後半で「まだまだ僕たち若手です〜」なんて言ってる人たちは、あれ見せられると洒落になんないわ。