今こそ「お笑いスター誕生」の復活を求めるべきか?

僕が今のお笑いブームがまだ過渡的とか本物ではないと思っている理由に、最近になってどの番組を見ても同じ人たちというのがありますし、本物のテレビのネタ見せ番組というのが実質上まだないと言って良い状態です。
笑いの金メダル」は番組開始当初はきちんとしたネタ見せ番組だったし、関西では一部のお笑いマニアしか知らない存在だった、東京ダイナマイトさくらんぼブービー江戸むらさき東京03、三拍子なんかを始めて関西の人たちに見せたり、サバンナやビッキーズを全国のゴールデンに登場させるなど、無茶苦茶意義深いことやっていたんですが、ペナルティ、カンニングアンガールズ、ヒロシはここが売り出したと思っていますし。
でも現状この番組はああなっちゃっているわけですし、あれは多分メダル争いとかはもう勘弁ってクラスの芸人さんを引っ張り出すために、メダル争い辞めた結果なのかなあとは少し思っているのですが、ただテツandトモますだおかだはともかく、キングコングとか品川庄司はメダル争い参加しろよと思わなくはないですが(笑)。まあお客さんの投票というのは現状二番煎じだし、そもそも審査の公平性、客観性の理由付けがないものなので長続きしないだろうなとは思っていましたが。
これが審査員方式だったら、理由付けがきちんと出来るんですよね、例え審査結果がヤラセであったとしても、矢面に審査員が立つということで、公平性、客観性の理由付けにはなる*1
本来ならばそういう役目は「オンエアバトル」が担っていなくちゃいけないのですが、やっぱりここはどうしても審査のレベルがなあ(笑)、まあただここの地方興行含むお笑いブームのベースを築いた功績は認めているというか、昨今評価されていない感じなので、あんまり言いたくないのですが、結構これまで無名芸人の発掘をしているのに、この番組でのブレイクってどうしても他に派生しないというか、どうしてもNHK内で収まってしまっているように思えます。テツandトモアンジャッシュはここの功績と思いますが。
それにしても民放・地上波のネタ見せ番組がほとんど演者が固定され始めた現状で、オンエアバトルの人選は貴重なのは間違いないんですが、あまり売り出しそのものに直接的に結びつかないこと考えると、「お笑いスター誕生」みたいな番組の復活というのは必要かも知れない。僕としてはM-1以外にも中堅コンビに大舞台をということで「THE MANZAI」の復活を強く求めたい所なのですが。(ほぼ日刊チロリ通信

*1:そういう意味ではM-1が他のお笑いコンテストと一線を画すのは審査員の点数発表という画期的な審査方法でしょう。まだ点数の付け方が相対的でない人がいるという問題はありますが、それを差し置いてもダントツというか、どうして他の賞レースは真似しない?