『H2』実写話の続き

Self Willed Returnsさんからトラバがあったので、もう少しだけ引っ張ります。
とりあえず僕は別物として見るとか、無視するということは出来ない、まず別物として出来たものを評価するというのなら、別物を最初から作ればいいわけでし、だいたいあだち充作品を実写化可能と思っているセンス自体がもうダメ過ぎるわけで、大人の事情で断れないにしてもそれを受けちゃうスタッフやキャストも自分の中では同罪、ダメな企画はそれを見抜けずに参加した人みんなダメだと僕は思う。
Self Willed Returnsさんが引き合いに出してるゆうきまさみ先生の作品もそうですが*1、一見実写化しやすそうなリアリティですけど、完全にあれは「あだちワールド」「ゆうきワールド」だから他人様が演じるのは難しいと思う、なまじ人物にリアリティがある分だけ他人が演じれるもんじゃないと思う。
あと自分は自分の声にあった歌しか作れない作詞・作曲者という言い方もしましたが、結局この二人の脚本はあだち充ゆうきまさみによる自身の演出でしか、あの空気とかムードは出ないと思う。
ゆうきまさみって、自分の中ではフェイバリット1位のマンガ家なんだけど、ゆうき先生原作で違う人が描いたマンガとか、ゆうき漫画原作のアニメって、なんか違うといつも思って見てます。
アニメやドラマ化がはまる人もいるんだけど、結局その辺の選択というのが、原作物のドラマとかアニメを企画する人のセンスなんだろうけど、とりあえず僕としてあだち充作品を実写しようと思うというそれ自体があまりにもセンスナッシングでお話にならないということで、あの絵じゃなきゃひかりも春華も南も二ノ宮亜美もダメだっつーの(苦笑)。
それとあだち充作品の主人公って基本的に天才型主人公だから、実写でそのままやると相当嫌な感じになるような気がします。かといって生身の人間で努力と根性でやると、もうそれは完全にあだち作品じゃなくなるし、そこまでしてわざわざあだち充作品を原作にする必要ないなとやっぱり改めて思いました。

*1:パトレイバーも連載当初から実写化するなら配役は誰? みたいな話が多かったもんなあ……。