唐沢俊一 裏モノ日記 11月4日付より
正直、自分はブッシュはもちろん糞だけど、それ以上に反ブッシュの人の物の言い方が気持ち悪いというか、薄ら寒い、根底にどす黒い歪んだものを感じざる得なかったんだけど、その気持ち悪いもの正体を全部書き出してくれた感じです。
今回の米国大統領選挙の反ブッシュ派の連中について、唐沢先生がぶった斬りです。全面賛同というよりは、この程度の言い方でしか書けなかった自分はこれ書いた時、何に気を使っていたのかと思いました。
一番ヒドイと思ったのは、ケリー支持=都市部中心、ブッシュ支持=地方中心とい うデータを受けての、農村地帯批判が盛り上がっていること。
(引用者による、中略、原文はこちら)
思わず苦笑する。教養人という人たちは、やはりホンネのところでは民主主義がお嫌いらしい。
そうならそうと正直に言えよなとは、「朝生」なんか見てると思うことしょっちゅうです。
彼らが食べる小麦 も、大豆も、牛肉も、みんな地方の田舎者が作っている。それらを飽食しながら自分 たちを啓蒙しようとする奢った文化人たちへの、今回の選挙結果は痛烈な返礼だ。
また口先だけは、「お百姓さんが一番エライ」なんていうんですけどね、本音じゃないのはこういう時に浮き彫りになりますね。
アメリカという国は基本的に田舎者が大多数の国なのだ。知識をひけらかし自分たちをバカにする都会ものに対する、純朴な良き農民、牛飼い、季節労働者たち非エリート層の反発がブッシュの力だ。
文化人や芸能人、学者、そしてマスコミが新時代の貴族なら、庶民は反発して打倒しようと思うよなあ、根本的に庶民をバカにしている連中は僕は嫌い、そして何故かリベラル思想の連中のほうがその傾向が強いのがホントよくわからない。保守系思想の連中も利用しているだけといえばそれまでだけど、「分からない奴はバカなんだ」なんていったら、分からない奴がますます反発するのって人間の基本じゃないのかな?
それかいっそのこと正直に「エリートによる専制国家、優れた官僚による統治国家こそ正しい」とか「バカからは選挙権を剥奪するべきだ」*1と自分の思っていることを正直に言ってしまったほうが、どれだけ効果があるか。結局アメリカ国民はブッシュが良かったんじゃなくて、反ブッシュの連中にNoを突き付けたかったんでしょう。だからIQの低い人ほどブッシュに入れた*2なんてデータ持ち出してた連中がいたけど、その心の卑しさがお前たちの敗因なんだよ、自分たちの考えがもはや選民意識でしかない自覚がないんだから、あっもちろん以上の件はイラク戦争の是非とかはまったく別問題ね、反ブッシュの連中の物の言い方、庶民差別がむかつくってだけだから、「イラク戦争に反対するためだから仕方ない?」という反論あるでしょうが、「目的のためなら手段を選ばない」というのなら、「目的のためなら手段を選ばない」という連中を批判し倒そうとしている人達が、それやってしまったは説得力がないでしょう。
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