ライブドアが桃鉄のノリで近鉄買収

最初はMYCOM PC WEBの記事をタイトルとリンクに持っていこうかと思いましたが、あまりにもumanusiさんが素敵なタイトルを付けていたので、本文も良かったのでこちらをメインにします。いや全く一つ一つ分析していくと今回のライブドアの買収報道がうさんくさいかよくわかります。正直ナベツネを批判して、堀江を『既得権を持つもの達へ一石を投じた改革者』なんて持ち上げ方をするべき話しじゃないことは一目瞭然です。
最近度々お互いに紹介させて頂いている『関西アレ野球ニュース』の6月30日付の記事で多角的に分析されて、「きな臭く不埒なライブドア堀江社長が野球を馬鹿にして宣伝に使いやがった」という結論を冷静に分析して導き出しているので、是非ご覧頂くとして、アレ野球ニュースさんやumanusiさんが突っ込んでいないところや、少ししか突っ込んでいないところを僕も突っ込ませて頂きます。
umanusiさんが一言で済ませていますが、僕が一番うさんくさいの極みに感じているのは次の台詞。

買収が実現すれば「フランチャイズは動かさない。いま、(ライブドアの)本社は東京にあるが、営業は東京においても、本社機能はむしろ大阪に移してもいい。大阪経済に積極的に貢献したい。バファローズの名は変えない」との方針だ。
「Jリーグは拡大、なぜプロ野球は縮小するのか」ライブドア堀江社長 (MYCOM PC WEB)

umanusiさんは赤字でそのマイナス要因を端的に示していますが、大阪経済の冷え込みの原因に、『新しいものへの無理解な保守性』や『投資リスクを恐れるケチな風土』が大阪経済の足を引っ張っているなんてことを、堀江社長が知らないわけがない、いや知らないとか、自分なら風穴を開けていると思っているのならそれはそれで大間抜けだけど、おそらく分かっていて言っている、それなのに大阪に本社機能を移してもいいなんてヌケヌケと抜かすところが胡散臭さの極みです、買収が実現するわけがないと最初から分かっていた上での発言でしょう。これで株価が上がるんですから、やっぱり投機筋とかは実態経済とは何の関係もない無意味なものであるかがよくわかるというもんです。
ルイさんが、『若い社長がサッカーチームではなくプロ野球チームを持とうとする違和感』を表明されていますが、それを言うならば彼が数十億円という投機を行うべきスポーツ業界は競馬業界でないのですか?
堀江社長の『オン・ザ・エッヂ』が最初の頃に競馬ポータルサイト『ダービースクエア』でどれだけ局地的とはいえ名前を売ったということを考えれば、その富を還元する先は競馬界ではないのでしょうか? 現在も個人馬主になっているように競馬への関心が続いているのなら、早田なりシンコウなり協和牧場なりを買い取って、馬産業界でその経営手腕とやらを見せてやればいいんです。
今回のライブドアの買収騒動に甘い期待を寄せている野球ファン、パ・リーグファンの皆様には申し訳ありませんが、彼は自分が好きだったはずの競馬ですら、自ら運営していた競馬ポータルサイトドメインを競馬雑誌に売り渡し、自ら所有している競走馬の馬名から会員すら募集という形で、馬主の唯一のアイデンティティといわれるものですら、自社のサービスの宣伝に利用している浅ましさを考えれば、野球界のことを考えているような発言がいかに胡散臭いか分かろうというものです。
まあこんな奴に楽天に続いてJリーグが目を付けられなくて良かった+競馬界にその情熱と富を向けられなくて良かったと、サッカー及び競馬の人としては安堵するべきかもしれませんが。
ここまでダラダラと書いたり切込隊長がもっと端的に巧く書いてるの見つけてしまって、やっぱり自分は他人の意見紹介してるだけで良かったなあと思ってしまいました(笑)。いや隊長さすが的確に全ての問題点をまとめています。

■関連リンク
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26歳からのハジメテノぶろぐ:数々のしょっぱいもの−TBSとかナベツネとかホリエモンとか

■逆リンク
靜:ライブドアバファローズて何だ
masserの部屋:プロ野球界再編について