蹴球ではなく、運球という提案

メモ没収さんより、作詞家・阿久悠の新聞コラムの紹介。

 そこで本題である。フットボール-サッカー、ラグビーアメリカン・フットボールなどの総称-を蹴球と呼ぶのは至極あたりまえの訳だが、ふと、違う訳の方がよかったのではないかと、思うことがあるのである。
 サッカーの試合、特に日本代表の国際試合を見ていると、根本的に認識が違うように思えるところがあって、それは「蹴る」にあるのではないかと感じるのである。
 サッカーは蹴らなければ始まらない。また、蹴らなければ得点にもならない。だが、人間のボールの関係は、必ずしも、蹴ると蹴られるで成立しているのではなく、多くの場合は、運ぶことにあるのではないかと思うのである。
阿久悠 書く言う」産経新聞2004/5/8

いや提案自体も素晴らしいんですが、何が凄いって阿久悠さんのサッカーとかスポーツを見るセンスを凄く感じるのが素晴らしいです。
はっきりいってこのセンスは、実際の経験者でもなかなか持っていない人がいると思う、さすが『宇宙船サジタリウス』のテーマも作詞しただけの方です!!