M-1グランプリ2003話つづき
とりあえず色々と見回っていて、麒麟に本命対抗級の評価をしていたのが僕だけじゃなかったと知って一安心(笑)、ただよく見かけた「出の順番に恵まれなかった」というのは違うと思うな力負けというか、やっぱり期待されただけの伸びしろが見られなかったのは痛い、フットボールアワーと笑い飯が信じられないぐらいの成長があったから余計にね。
審査員に関して色々といってるところがあって面白かったなー、個人的には文化人系の審査員がいなくなったのは当たり前というか最初いたほうが寒かった。あと新しい感性に対して評価できていなかった人や、ここ数年単に労咳をまき散らすだけになっている(と僕は思う)立川談志がいなくなったのも正解……というか去年呼んだのが失敗だよね、こちらでも指摘されているけど採点もよくないし、というか今回の審査員はみなさん基本的に審査員席で構えずに笑っている方ばっかりなのが良かった。正直この手の番組でむちゃくちゃ面白いことになってるのにしかめっ面で審査って顔してる番組を抜かれるのは、テレビの前で興ざめで今回もそれが続いたら見るの途中で止めようと思っていたけど、みなさんよく笑いになる方で一安心です。とりあえず審査員は現役の芸人さんで枠を全て埋めるというので良いと思う。
審査員の傾向として、その舞台でやった芸だけでの純粋判定がされていないという批判がありますが、これは芸人審査員の唯一の弊害で、例えば中田カウス師匠なんかが成長度とかを審査に入れたことを言っているからだと思いますが、でもこれは島田紳助や松本人志が期待値とかまだ見せていない先のポテンシャルの部分に対して票を入れたりしているので、審査員の票を入れる傾向でバランスを取ればいいと思う。これさえバランスをきちんと取った審査員の顔ぶれにすれば補正できるので、芸人さんでいくという路線は保持してほしい。個人的には中田カウスさんの論評は全部聞きたいなということと、松ちゃんは点数だけで充分言い切っていると思うので、コメントは別にいらないなあ。本人も苦しんでついつい今田イジリに逃げがちだったし。
個人的には松ちゃんと南原清隆が並んでいるというだけでもうたまらないという世代なのですが、やっぱり評判悪いなぁナンチャン審査員は(笑)、事前番組で紳助が本当はウッチャンの予定だったけどスケジュールがあわなかったと言ってたけど、世間的にウッチャンは笑い犬以降のネット界隈での評価が上がっているからウッチャンのほうが良いという声はあるだろうけど、あとラサール石井と島田洋七についても審査員に何故いるの?っていうの多く見かけたけど、まあこの二人のお笑いとしての全盛期はいま日記サイトとかやってる世代はほとんど知らないもんなあ。ラサール石井が「芸人の分析・論評をさせたら芸人で一番巧い」って言われていたとか、島田洋七は漫才ブームに乗っかったのではなく、島田洋七のB&Bが漫才ブームを切り開いたというのは誰かが語り継いであげたいなあ。とりあえず二人とも芸人さんの身内評価が高い人たちなので、審査員になり続けると思いますが、ちょっと洋七さんは審査が甘い気もするので微妙かなあ。
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Kouen/7977/cts_m1.html
http://www.geocities.jp/osm993/m1gp.htm
http://www.geocities.jp/geinindb/m1gp/
あと決勝でフットボールアワーがラストのオチの部分で噛んだのに優勝したことに対して批判が多いようなのですが、僕はこちらでいわれているように僕もそんなに重要とは思わないなあ、僕は今回見ててまったく別のことを考えていたのですが、それは漫才に落語の下げみたいなオチっているのかなあって思いました。正直下げの部分でテンション下げちゃう人というか、「もうええわ、やめさせてもらうわ」という形でで終わる漫才って昔からあんまり好きじゃなかったんだけど、笑い飯が今回ボケで終わった漫才をやってたけど、それではダメなのかなあ。例えば2丁拳銃は正当派な漫才だからそういうオチをやってもはまるけど、フットボールアワーみたいにハイテンションでいってる漫才だったら、漫才を終わらす事に神経集中してしまっている感じで、そういう意味ではアンタッチャブルも良かったんだよなあ。漫才に巧いオチって僕もいらないと思う、というかいらない漫才はある、畳みかける感じでハイテンションに展開するタイプの漫才では特にやりっぱなしでも良いと思うんだけどなぁ。アンタッチャブルの後半の盛り上がりってそういうことだと思った。でも今回テレビで見ていて一番楽しめたのは、アンタッチャブルの実際の友人…知人だろうなぁ、友達がいきなり成り上がる瞬間をリアルタイムで見られたんだもん。
自分としては2丁拳銃ってかなり軽くというか下に見てたので、すげえ面白かったんだ的な印象。ってまあ関西でも漫才ネタ番組が物凄く少なくなっていた時期に若手で人気だった悲劇もあるんだけどね。