美輪明宏『ウンコ発言』を連発の愚 (テレビの土踏まず2003年11月29日)

まあ美輪明宏は僕もほぼ同様の理由で大嫌いなので、これについては付け足すことは何もないんだけど、日本のテレビのここ10年から15年ぐらいの、単に世間知らずで暴虐無人な老人を引っ張り出してきて「ご意見番」と称して、好き放題言わせるというスタンスはいつから始まったんだろうということと、いつ終わらせるつもりがあるんだろうということです。日曜朝の番組の大沢親分張本勲さんなんかも晩節を汚している感じだし、あとテレビ界のご意見番的に祭り上げられていた人たちが数多く起こしてきた不祥事とかも含めて、ちょっとは考えろよと思いますが。
テレビの作り手としてはそういう人を配置するのが楽というのも大きいんだろう。そういう人を置いておくことだけで巻き起こるテレビ的なシチュエーションに加えて、何かあったときの責任を一方的に押しつけることも出来るなど、良いことずくめのように思えるんだろうか?
id:toronei:20031126#p6 たびたび話題にしようとして止まっているテレビタレントの芸のあるなし論争について、こういういわゆる「ご意見番」的な人もよく話をしているのですが、私はこれには広義的な意味と狭義的な意味があって、芸のあるなしというのがテレビとして面白いかどうかは別だと思っているんですが、それでも芸もなければ面白くもない人がテレビタレントとして力を持っている要因の一つに、こういった「ご意見番」タレントの太鼓持ち、ご機嫌伺い要員が多く配置されるようになり、こうした「ご意見番」タレントがそういった芸はないけど、自分を気持ちよくさせてくれる人というのを最優先にして周りに自ら配置しているからじゃないでしょうか? とりあえずやしきたかじん中山秀征をかわいがっていた時期があるというのは、歴史的資料として押さえておいても良いでしょう。繰り返し言います、やしきたかじんは一時期中山秀征をかわいがっていた、と(笑)。*1
とりあえずツッコミ入れられずに、上辺だけの全肯定されているという状況は、相手に参考にする気持ちも受け入れる気持ちも最初から丸でない状況だということを、自覚してほしいんだけど、もう無理だろうなあ、自分が裸の王様になっていることを気付いていないというか、わかってて開き直っている人多すぎです。小倉さんあなた巨泉化していることに気付いてね。

*1:その後やしきたかじんが東京進出を完全にやめてしまった頃に、中山秀征の方から離れていった感じがしている