UEFAチャンピオンズリーグ第5節

今回はグループリーグもあと1節残すのみと言うことで、当落がはっきりしたところと、怒濤の混戦になったところがはっきりしてきたので、見た試合ベースではなく、グループリーグの分析を踏まえて見た試合評もついでにという感じでいきます。
今節終了段階での順位表と対戦成績の一覧

2試合とも見た試合ですが、なんでヨーロッパのサッカーはアウェーチームがあそこまでアウェーを意識しちゃうのかというのは、ヒデも藤田も疑問に持っていましたが、本当に見ているこっちも疑問いっぱい(笑)。引き分けでいいやっていうアウェーチームが無理しに行かないという展開で、このドローでリヨンが3位、バイエルンが4位なんですが、最終節のホームで逆転できると両チームとも思っていそうなんですよね。この辺の感覚は、いま現在欧州でやっている日本人選手にも理解しにくい所があるみたいだから、僕らにはもっとわかんないですよね。とりあえず僕の予想……というより希望だった、リヨンとセルティックの勝ち上がりという組み合わせの可能性はいま計算する限り、どうも全く可能性が無いようなので、セルティックは一番あるホームアドバンテージの環境を今節活かせなかったのは相当痛いと思うので(これまでアウェー勝ち無し)、リヨンがセルティックに勝って1位通過、そしてバイエルンがホームのアンデルレヒト戦が2位決定戦になるかな? セルティックスコットランド勢のCL枠確保のためにも欧州の舞台に踏みとどまってほしいので、2位・アンデルレヒト、3位・セルティックが装うというより希望。UEFA杯だったらセルティックでもまだまだ上位の活躍できると思うし。しかし万が一、バイエルンが2年連続でグループリーグ最下位で欧州の舞台から去ることになったら、スキャンダルなことになるんだろうなあ。というかあれだけ金でツラ張って集めているところは結果残さないと叩かれて当然なんだけど、あそこまで欧州の舞台で結果につながらないのもなあ。

で、一方H&Aなにそれ? みたいな裏表の結果になったのが、インテルアーセナルですが(笑)、まあエースが「クリケットの選手になりたい」とか口走っている状況のチームが良い状況なはずないわけで、世界一の守備陣といってもいいぐらいのチームが5点取られるというのは痛いよなあ、またこういう1試合の結果ですぐに「監督のクビ」がなんて話になるチームが勝ち続けるのはどう考えても厳しいよなあ、アーセナルはイギリス人が気合い入れれば結果出すという今年散々見せつけられている姿を見せてくれた感じ、魂こもってました(アーセナルがフランス人が多いというのは百も承知、しかしヨーロッパのクラブチームは外国人ばっかのチームでもなぜかチームのある国のカラーとメンタルの特徴が出るという不思議さがある)。ロコモティフとディナモ・キエフのほうはまだ見てないけど、スコアと結果だけで内容が期待できるなあ。「このグループで一番良いサッカーやってるのはディナモ・キエフ」(By.粕谷秀樹)というのは確かで、それにホームでなら3点取って勝つチームなのかあ、ロコモティフ・モスクワは。でいまの暫定順位は全てのチームにチャンスがある状態で、1位がロコモティフ、最下位がディナモ・キエフ。でも最下位のキエフはホームでインテル、ロコモティフはハイベリーでアーセナルという絶妙のカード。勝ったチームが上がれるという分かりやすさの一方で、ロコモティフはドローでも勝ち上がることが出来る一方で、インテルはロコモティフと勝ち点が並ぶと直接対決1分1敗でダメなので、キエフインテルは引き分けなら共倒れになってしまう。つまりインテルはこのチーム状況でアウェーで勝ちに行かないといけない状況。アーセナルもホームとはいえ、ドローでは裏カードで勝敗が決してしまうとダメという状況。そしてスペースを埋められると活きないイングランドサッカーは的も重々承知な状況。そして最下位ディナモ・キエフは現在ホーム負け無しの状態でインテルを迎え撃つ状況、うわーおもしれえわあ(笑)。ここはおもいきってディナモ・キエフ1位、ロコモティフ・モスクワ2位予想、でも今の段階でならこの馬連万馬券にはならない気もしますが(笑)。

最終節モナコ負けて得失点差10のチーム並ぶ可能性がありますが、モナコは当該チームとの直接対決の結果により勝ち上がり決定。まあ残りの試合がいくらギリシャでのアウェーゲームといっても、UEFA杯に回る可能性もなくなった上に、回る可能性がまだあったうちから、監督が欧州の舞台での勝負を投げているというような発言をしていたチーム相手では、まだ僅かに可能性がなくてもあんまり意味無かった気もしますが。モナコは正直審判にやられた感じでしたが、ドローでも勝ち上がりということは最初からわかっていた試合だったので、見てたけど特に感想はない試合でした(笑)。デポルティーボの前節はやっぱり事故だったようで、なによりです(笑)。さて次節はほぼ消化試合に近いアテネモナコの試合はおいといて、あと一つの枠を争うPSVホームの対デポル戦ですが、直接対決、得失点など考えると1点差負けまでデポルティーボは大丈夫みたいですし、ここは順当に決まりそうかなあ。
今節のお話はデポル戦を見てないのと、モナコの試合は見たけど審判に問題ありすぎの試合な上に、モナコがドローでも(というか次節がホームのPSVも)OKという感じの試合だったので、あんまり書きたいという意欲がわかない(笑)。で、前節書けなかった話なんですけど、あの8-3というスキャンダルなモナコvsデポルティーボの試合ですけど、あれスカパー!で生放送ではなく録画放送だったんですが、実況を担当した倉敷保雄後藤健生コンビは結果をうっかり知ったりしなかったのかなあと(笑)、もしそうだったらもの凄くモチベーションに関わるじゃないですか(笑)。あんな時間の試合をわざわざ生で録音する必要性は何にもないわけですし、お互い気を付けていたのか、それともお二人ともそこは海千山千なのかもしれませんが(笑)。いやでもこの試合に限らず録画放送で結果を知ってしまって挑むときの心構えって話は聞いてみたいですね。

テロの影響でイスタンブールでのユベントスvsガラタサライは延期、おそらく試合場所も中立地になる予定。
しかしレアル・ソシエダはこのドローでグループリーグ突破には大きく前進といっていいのでしょうし、ギリシャでのアウェーゲームを一度逆転されてから10人になってから追いついてのドローというのは、きわめてポジティヴな結果と考えることも出来るんでしょうが。現在のリーガの順位は限りなく降格ラインに近いところであり、カルピンが「チャンピオンズリーグはオマケだと思え浮かれるな、降格争いなんてオレは嫌だぞ」と怒っているらしいというのもうなづける感じでチームもうまくいってないんでしょうねえ……。面白いサッカーをするチームだけにもったいないというか、シーズン開幕前にソシエダの会長が「今年はチャンピオンズリーグを経験できるだけで良い、来シーズンもチャンピオンズリーグに参加できるようになって、来シーズンでは大きな所を狙おう」みたいに言ってましたが、本当にそっちの方が賢明だったようですね。チャンピオンズリーグで勝ち進んでもリーグで残留争いしていたら洒落になんないわけで、来年もチャンピオンズリーグに出てくるチームであってほしいので、色々と考えてほしいものです。降格覚悟でビッグイヤー目指しますか?(笑)

まあユナイテッドは消化試合でギリシャでのアウェーゲームならこんなもんでしょう(笑)。それにしてもレンジャーズの情けないこと……、僕はまあグラスゴウのチームではセルティック派なのですが、いくらアウェーとはいえこの試合は(シュツットガルト側で)見ていたのですが、それでもレンジャーズの内容は、先のユーロ予選プレイオフのオランダホームでのスコットランドの試合よりもガッカリでしたね。シュツットガルトがそんなに良い状態でもなかった感じなのに、手も足も出なかった感じ。
来節はすでに通過が決まっている2チームと、UEFA杯を争う2チームの対戦なわけですが、1位通過を狙ってくるか無理をしないかというのもよくわかんないですし、レンジャーズがホームのパナシナイコス戦は、さすがにレンジャーズが有利かなあ。しかしアテネ勢は3チーム全てUEFA杯にも残れない可能性があるわけで、代表の躍進とはうってかわって、来年の欧州枠にもかかわる厳しい状況ですね。

マルセイユは唯一ホームならマドリーに勝てる可能性があるチームとか言われてたし、僕も期待していたんだけど、監督と選手との内紛があっては仕方ない、こんなもんで終わっちゃうよなぁ、マドリーもあんまり好きじゃないけど、ポルトもあんまり好きじゃないので、かなりどうでもいいグループになってしまった(笑)。パルチザンUEFA杯には残ってほしいし、なんか残れそうな気もしていますが。

4チーム中3チームがドローで上等という今節だったので、試合内容は本当にもう一つでした(笑)。で、唯一ドローで良くないラツィオは相当厳しいなあ、ホームで2-2だった相手をアウェーで勝利が条件というのは相当厳しい。それにベジクタシュは次節ドローでも、裏のカードがドローなら問題なしで、プラハが勝ち上がった場合は直接対決の結果で上回っているので、ベシクタシュが上がれる、ラツィオだと直接対決の結果でアウト。個人的にはプラハが上で見たい気もするけど、チェルシーがどこまでメンバーを落としてくるかだよなあ、正直チェルシーチェルスキーになって以来、試合に出ていない面子でも豪華だからなあ(笑)。ラツィオは厳しいといっちゃていいよなあ。プラハ良いチームだもん。チェルハーvsベシクタシュが運命決めると予想。ベシクタシュはトルコとしての汚名を代表にかわって晴らさないという意欲もあるわけで、ただ次節のチェルシー戦はイスタンブールのテロでホームで出来ないんだよね、どう響くか。まあドイツあたりでやれば実質ホームかもしんないけど。

ここはまだ試合も見てないし、でも楽しみに再放送を待っています。残りの一つの枠もわかんなくなってきたし、すげえ楽しみ。個人的にはアヤックスは嫌いじゃないけどオランダ嫌いなので(笑)、PSVともども痛い目にあっちまえばいいのにとか思っています(笑)。まあでもオランダ嫌いというの除けば3チームとも上で見たいなあ。

  • さて今節総括

今節はいままで僕が見た試合を中心に「引き分けでもいいや」と思って双方やってる試合が多くて、つまんない試合が多かった一方で、結果だけ見たらつまんない試合だけど、まさに瀬戸際の緊張感に満ちた試合も多かったと思います。僕が見た試合は圧倒的に前者が多かったりするのですが(笑)。
本当にしょぼい数字な試合でも剣豪のにらみ合い90分のような緊張感のある試合もあれば、本当につまんない試合もあるという好例な今節だったかもしんない。グループBは面白かったけどね、あー早く旧ソ連ダービーが見たい。現時点での16強予想とかもしようと思ったけど、全然わかんないや(笑)。