ボケ・ツッコミ問題

はてなダイヤリーキーワード登録で、サッカー関係・マンガ関係に次いで自分は芸人関係のキーワード登録もよくしていますし、?状態でほったらかしになっているものや、名前の仮名だけ登録されているような単語の補完もしています。「夢路いとし喜味こいし」から「よゐこ」、解散した「犬丸兄弟」、また「蛍原徹」「宮迫博之」なども登録したり補完したりしていました。そんな時に僕は基本的に同カテゴリの単語で使われている表記フォーマットをそのまま採用して統一感を高めようと思っているのですが、そんなときに困ったのが、漫才コンビなどの説明で、どっちがボケでどっちがツッコミかということを明記していることがよくあるのです。これが難しい。
例えば、夢路いとし喜味こいしの場合、夢路いとし師匠がボケ、喜味こいし師匠はツッコミというので、一応説明可能です。TIMでも基本的にはレッド吉田がツッコミ、ゴルゴ松本がボケと言えるでしょう。
しかしこれが「よゐこ」とか「雨上がり決死隊」「ナインティナイン」などになると、凄く難しくなってきている。基本的に最初の役回りは決まっていたけど、最近になってどっちがボケとかツッコミという役回りが崩れてきているコンビが凄く多いのです。
これは最近の若手・中堅のテレビタレント活動中心の芸人さんに限らない傾向です。最も多い傾向としてあるのが、『漫才の舞台とテレビのバラエティでボケとツッコミの関係が変わる』というものがあり、特に実力派ベテラン漫才師ほどその傾向が強くあります。中田カウスボタンオール阪神巨人なんかは基本的に漫才ではカウス師匠、巨人師匠がボケですが、バラエティやトークショーではボタン師匠や阪神師匠がボケになります。これはこの二組の漫才コンビがボケ役がツッコミ役をおちょくることによって成立しているので、バラエティ番組などでは進行役がツッコミ、ゲストがボケという役回りになることが多いこともあげられますが、おちょくられることによってツッコミを入れるという役回りを本芸ではしている人が、そのままボケ役に回っているのです。
話を一旦横にずらして、よゐこ雨上がり決死隊の場合です。この二組には共通していることがあります。それは先ほどから言っている本ネタの時とバラエティ番組でのボケとツッコミの役回りが崩れているどころか完全に逆転しているのです。これについてはどちらのコンビも本来ツッコミ役の蛍原や濱口がバラエティ番組のフリートークで天然ボケな露出が強くなったからだと説明しています(よゐこの場合、濱口はツッコミではなくとまどいという役回りだった)。しかし私はこれを否定したい、いや間違ってはいないんですが、それだけではないのではということを提案してみたい。それは特に天然ボケというわけでもない、ナインティナインの矢部にしてもボケツッコミの逆転というのは番組によっておきています。それを考えると単に蛍原さんや濱口さんのパーソナリティから来ている現象ではないと思われます。
僕はこれはサッカーと同じで現代の日本のバラエティ番組には、スペースがないから来ている現象ではないかと考えています。ボケてツッコミを入れて落とすという順序を待ってられないことから来ているのではと考えていました。で、そこからギャグマンガ論に引っ張りたかったんだけど、根気と情熱がつきました(笑)。なんかもっと簡単なこと書いてるつもりなのに、えらく長くなってるし(涙)。……つづく、かも。